路上の記録集

散歩ライターの谷頭和希(たにがしら かずき)が日々フィールドワークした場所や感じたことについて記録するブログです。記事の宣伝も。

地域・都市

立山から地獄と浄土を考えてみる(3)

前回は立山から地獄について考えてみた。では、一方で浄土についてはどうだろうか?場所としての浄土であるならば浄土寺と名の付く寺が数多く存在し、浄土を模した寺は数多く作られていた。しかし火山によって成立した地形をもってして「地獄」と名付けられ…

立山から地獄と浄土を考える(2)

前回は立山から地獄と浄土を捉えなおす、ということで実在する場所(=立山)に地獄・浄土という目に見えないものを重ね合わせることの特異性について考えたわけであるが、今回はそれをより深く考えてみよう。 そもそも古の日本人はこうした立山の自然のどこ…

立山から地獄と浄土を考えてみる(1)

東西問わず地獄と浄土、あるいは天国のような「他界」はリアルな場所として存在していない。例えば阿弥陀仏の西方浄土は「この世界から西方に向かって十万憶の仏土をすぎたところ」[1]に存在しており、到底現実世界の人間が目にすることのできる場所ではない…